No.4
力加減のコントロールを育てる工夫 ― 実践編 ―
「気づいたらお友だちを強く押してしまった」「ボールを投げたら思ったより遠くに飛んでしまった」──。 そんな場面に戸惑ったことはありませんか?
子どもに悪気はなくても、力の入れ方や抜き方をまだ上手に調整できないことはよくあります。 力加減は自然に身につくものではなく、遊びや経験の中で少しずつ育っていく力なのです。
今回は、おうちでもできる工夫をいくつかご紹介します。 遊びの中で楽しみながら取り組める方法なので、ぜひお子さんと一緒に試してみてくださいね。
イメージで伝える(アリさんの力/ゾウさんの力)
対象:言葉のイメージが分かりやすい年齢のお子さん(幼児~低学年)
やり方:手を握るときに「アリさんの力でギュッ」「ゾウさんの力でギュー」と声をかけて体験させる。
メリット:抽象的な「強い・弱い」を具体的にイメージできるため、日常の中で力加減を意識しやすくなる。
数字でスケールを使う
対象:数字の大小が理解できる子(年長~小学生)
やり方:「1=とても弱い、3=ちょうどいい、5=とても強い」と決めて、数字で力を指定して練習する。
メリット:強さを段階的に表現できるようになり、「このくらいがちょうどいい」と自分で調整する力が育つ。
言葉と体験をマッチングさせる(ボール遊び)
対象:動きを通して学ぶ方が分かりやすい子(幅広い年齢に対応可能)
やり方:
「強く投げてみよう!」
「弱く転がしてみよう」
「優しく渡してみよう」
実際にボールを使い、言葉と動作をセットで体験する。
メリット:言葉と体感を結びつけられるため、「強い=こういう感じ」と具体的に理解できる。
ちょうどよかったらすぐに褒める
対象:すべてのお子さん
やり方:「今のはちょうどいいね!」「優しい手で渡せたね」と成功した瞬間を言葉で強調する。
メリット:子どもが「この感覚が正解」と実感でき、自信につながる。繰り返すことで定着が早まる。
強すぎたときは切り替え
対象:力が入りすぎやすい子、興奮しやすい子
やり方:力が強すぎたら、
「ママご飯作らなきゃ!」と遊びを終わらせる
「風船にタッチしよう」と別の遊びに移す
「手をブラブラ~でおしまい」と合図をつける
メリット:「ダメ!」だけで終わらせるよりも、自然に動きを切り替えられる。安全を守りつつ気持ちをリセットできる。
まとめ
日常の遊びの中で、無理なく力加減を学ばせてあげることができます。
「強すぎた!」と叱るよりも、「ちょうどいいね」「うまくできたね」とほめたり、遊びを切り替えたりする工夫があると、家庭の雰囲気も穏やかになります。
また、「できた!」という体験を重ねることで、子どもとのやりとりが楽しくなり、自然と親子の関係もより良いものに育っていきます。






