成長事例

セラピー日記

2024/04/22

「たくさん」「ちいさく」「確実に」個人のセラピー

今回は私達のセラピーの後半部分。主に個別の時間のお話です。

個別のセラピーでは多くの場合、先生と一対一での療育を行います。学ぶ内容によっては複数の子と並んで行うこともありますが、これはお子様が成長とともに関わる人が増えていくからです。関わる人が増えると、学んだこともそのままではなく、応用していくことも学んでいくことになっていくでしょう。

どちらの場合も初めに保護者様からお伺いしたニーズに基づいて、今のお子様のできている事よりも、ほんのちょっとだけ難しい課題を考えて、それにチャレンジしていきます。ちょっと難しすぎたら、一回戻ることもあります。そして、「たくさん」「小さく」「確実に」出来ることを積み上げていくことによって、お子様がイメージしていた事が出来るようになっていくことを目指していきます。

待つ、と言ってもいろいろ

帰りの会では、もうお迎えの時間ですから、絵本やお話などの活動以外に、「待つこと」が含まれています。人は年齢によって、待ち方が変わります。大人はスマホを見ながら、本を読みながら、おしゃべりしながら。学生はヒソヒソと話したり、手紙を書いたり、自分の好きなことを考えながら。子供は絵本を読んだり、キラキラしたものを眺めたり、お話を聞いたり。お子様の成長に合わせて、大人と一緒に待つ事を学んでいきます。
そして、私達はお子様が落ち着いて保護者様と一緒に帰れるように見守ります。

お子様の姿を共有します

最後のフィードバックでは、その日行った事をお伝えします。保護者様に日々行ったことをお伝えするのは、そこからお子様の未来のことを考えていただきたいからです。そして、イメージできたことをまた私達にお話ください。もちろん、わからないことがあったら聞いていただいて構いません。私達からはご利用についてのご案内もさせていただきますので、ここでのご利用だけでなくこの地域について知りたいことも聞いてみてください。

「どんな風に」を一緒に考えていきましょう

「どんな」という言葉には「姿」や「様子」のニュアンスが含まれているように思います。
「どんな風に?」に対する答えは曖昧になることが多いです。なぜなら、それは未来のことで、今目の前に見えていない事が含まれているからだと思います。

今見える「姿」はぼんやりしているかもしれません。でも、「どんなだろう?」と考え始めると、まずそこには額縁が見えてきます。額縁はあるけど、入っている絵はまだ未来のことだから少しぼんやりしている。

そこに一緒に描かれている人は私達とは限りません。これからお子様が巡り合う人達かもしれません。その「姿」はきっとこれから、お子様自身が誰かと話すと、誰かと巡り合うと、はっきり見えてくるようになるのではないでしょうか。

そこへ繋がっていくための一つの道、一つの橋にてらぴぁぽけっとの教室が。その先生達が、なっていければ幸いです。



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