成長事例

セラピー日記

2024/04/09

私たちがお子様に合わせた療育を行うために考えていること

療育はたくさんありますが、選ぶ要素としてもっとも考えられているのは、「自分の子供に必要な事をここの療育で教えてくれるかどうか?」ではないでしょうか。

では、利用された方々の中で「ここの療育は合っている」と思われた方々はなぜその様に思われたのでしょうか。
もちろん一つには絞り込めないのですが、これまで伺った中で一つ挙げるとすれば、「子供に合っていることが何か」を一緒に考えてくれた、というのはあるかもしれません。

お話を聞くことはお子様のことを教わること

どの様に「子供に合っていることが何か」を考えていくかですが、そもそもどこの児童発達支援でも利用する前には見学または体験などをしていただきます。
私たちの場合は、その際に保護者様から、これまでにお子さまの事で考えてこられてきたことや、今療育を探されている事のきっかけになった事などお話を伺います。

また、お子さまの様子についても実際に関わったり、自然に過ごしている様子を見たりもします。どんな事が好きかな。どう関わってくれるかな。何が得意かな。
これらはごく一般的な事の様に思えますが、そういう見えてわかる事を、私たちはその場面でたくさん教えてもらいます。

利用が始まってからは教室以外の場所でのご様子を伺います

ご利用が始まる前には、どの様にお子さまに成長していってもらいたいか、など保護者様からお話を聞く時間も改めて作っています。
その中で、ご見学の中では見えなかったご様子も伺って、お家での事、園での事、遊びの様子、日常生活などの事もお話を伺います。

また通所が開始したあとにも、毎回の療育の中で教室で行ったことをお伝えする一方で、引き続きご家庭やその他の場面でのお子さまの様子や、変化についてお伺いしていきます。

すると、どんな所が伸びて、それによって、日常生活の中でどんな事が変わり、どんな姿が見られるのかを私たちも知る事ができます。

そうして、私たちの教室で行うこともアップデートしていきますが、一方でその中で保護者様も新しいお子さまの一面に気づく、ということも出てきます。

気づきを交換すること

私達はお子さまとの関わり、保護者様とのお話の中で、お子さまのお話をたくさん交換します。
そして、そこから生まれた気づきも交換され、それによって、お子さまの成長を感じていくことが出来ます。

それを実際に行っていくためには一定の期間は必要になるのですが、特に通い始めて何年か経ってくると、保護者様はお子さまについて、
「こういう経験をしてもらいたい」
「こういう得意なところを伸ばしてほしい」
「できるようになったことをもっと広げてほしい」とお考えを広げていきます。
私達もお子様の様子を見ながらですが、それに足並みを合わせていけるように考えを広げていきます。

そして、そう言うお話をされている中で、保護者様自身がだんだん
「自分の子供にこれから必要な事はなんだろう」
という思いをアップデートされている様に感じられることが出てきます。

お子さまに合った療育を考えていくことは、その将来を考えていくことではないでしょうか

これはあくまで一つの事例ではありますが、一言で言えばお子さまの事を知ることが、つまりお子さまの成長の可能性を広げていくことではないかと考えられます。

もちろんてらぴぁぽけっとでもそうですが、お子さまの成長や発達に合わせて、プログラムを考えたり、実際におこなってみたり。そういった経過を経ることによって、これからの療育で何が必要か。どんな広がり方をするだろうか、ということも常に考えています。

もしこれからお話する機会がありましたら、保護者様の知っているお子さまの姿を沢山お伝えして見てほしいと思います。その話の一端から私たちが気づくこと、保護者様が気づくこと、新しいことを見つけていくことができるはずだからです。



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