2022/10/24
座ってごはんが食べられない(3歳 女の子)
食事中に立ち上がってしまい、食べ方もまだ手づかみ。食べてあそびに戻ってしまうという事のある女の子でした。
3才の時に利用開始し、年中3までに入園を目指してらぴぁぽけっとでも、家でも座って食べられるよう支援したい。という目標を立てました。
机上課題の導入から、着席の練習をしていきますが、はじめは座れる時間も短く、すぐに立ちたくなってしまうことが多くありました。
一つの課題を細かく分けて、一つづつできるようになることを目指していきます。
1.保護者様に協力をいただき、お弁当、スプーンフォークを毎回お願いして練習することにしました。
まずは個室でセラピストが隣に座り、立ち上がりそうになる前に足をぽんぽん。「よく座れてるねー!」と声を掛け、今良い状態が続けられているという事をメッセージとして伝えていきます。結果、20分ほど無理なく着席できるようになりました。同時にスプーンやフォークを使い、こまめにフィードバックすることによって、御本人が正しい使い方がわかるように手助けしました。
2.外食の場面を想定し、大部屋で他のお友達が遊んでいる中で、食べる練習をしました。
最初はつられて遊びたくなり、手が動かなかったり、立ち上がりそうになることもありましたが、すでに個室での練習が出来ていたこともあり、数回ほどで落ち着いて座っていられるようになりました。
3.最後にご両親に教室に入ってもらい、家での食事の場面を想定して、途中からセラピストと交代し、声の掛け方、ほめ方を実践していただきました。
「家でも座って食べられるようになっています」
家でも教室で行ったように練習を積み重ねていただき、必要な時には、がんばりカードをお渡し。がんばれた時は○をかいてもらい、全部貯ったら(5~14でたんだん増やす)好きなシール1枚と交換するようにしました。 今では家でも、外食時も食事を楽しむ事が出来るようになったそうです。
今度はおはしの練習中で、これも教室とご家族様で支えながら、御本人ががんばって取り組むことが出来ています。